昨日たつにインドネシアはどうか聞くと「控えめに言って最高です!!」と返ってきたので、充実してそうでよかった。コモドドラゴンの写真を送ってくれた。
今日はルー先生の手術だ。なんと、1歳の皮膚腫瘍とってから、唇裂の修正で、そのあとOGS。非常に不思議なのが、台湾の(チャングンの?)勤務体系だ。確実に17時には終わらないであろうスケジュールでオペが組まれている。勤務改革を言われ続けている日本とは真逆の方向だ。これを麻酔科とナースが良しとしているのが不思議。サージャンはまだ言いとして・・・日本なら張り倒されるだろう。(緊急手術は別だが、OGSなどは完全に予定手術だ。)ヨーロッパに留学した先生が、ヨーロッパはオペが伸びると、終わってないオペは翌朝に回されるでって言っていたのを思いだす。いいパフォーマンスができないであろうことと、そういう文化的背景なのだろう。(患者も特に文句は言わないらしい。)チラリと台湾に女性について調べたが、元々男女平等の意識が日本より圧倒的に高く、イクメンなんて言葉はないそうだ。女性も働くものとみんなが思っているし、男も家事をやるしとのこと。育休も6ヶ月しか取れないようだが、早く仕事に復帰したがる人が多く、育児で仕事を辞めるなんてのは逆にびっくりされるようだ(僕の周りに聞いただけなのでN数が異常に少ない。違ったらごめんなさい)日本もなんとなくそうあるべきだと思った。僕個人としては女医さんが育児で働けなくなるのが、ものすごくもったいなく感じているからだ。
さて、そんな台湾にて、最もよく聞く日本人医師の名前は誰か?口唇口蓋裂で有名な人?OGSで有名な人?No!!!!小川令先生だ。小川先生といえば日本医科大の教授だ。創傷治癒やケロイドで非常にご高名なかたである。「日本人ならレイ・オガワは知ってる?有名だよね?」このくだり何回かやった。「もちろん知っています。みんな小川先生のレクチャーを学会で聞いていますよ。」チャングンは口唇口蓋裂の症例が多く、美容にも精通しているため、傷跡への関心がものすごく深いのだなと知った。日本医科大に研修に行ったレジデントもいる。それくらい傷に関して学ぼうという姿勢がある。やはり世界のオガワレイなんだな、と改めて。(僕自身は、直接お話ししたことはありません。)
夕方始まったOGS中に、ナースが入ってきて、何か言っている。するとルー先生もレジデントの助手の先生もみんな手を下ろしてしまった。そして我々に向かって、休憩室に鳥の美味しいアテが届いているみたいで、食べに行こうとのこと。おー!それで手下ろしちゃうんだ!とやはり衝撃を覚える。時計をちらっと見ると18時を回っていた。お腹が空いてきていた僕らフェローにはありがたい。
なんかよくわからん鳥のホルモン系のもの、そして明らかに鳥の足、そして豚の足・・・うむ。見た目の抵抗感はすごいが、言われるがまま食べる。結構美味しかった。そのあとまた手術に戻る。なんだかんだ21時を回っていた。本当にどういう残業システムなんだろうか?
とある先輩から連絡があって、結婚妊娠されたとの報告。台湾にてほっこりした。