双子パパ形成外科医の台湾留学日記

30代の形成外科医が、台湾に留学することになりました。

台湾留学87日目 いわんやスクリューをや。

さてさて起きたらなんと12時でした笑

みんないない。当たり前か。

よほど疲れていたようだ。

 

とりあえずセブンイレブンでお腹ご飯を買って、ランチを寮でたべる。

小包が届いてるよと寮母から連絡あり。嫁さんからだった!そうそう、お願いしていたあれです、あれ。

 

メメメメメ、メディキュット!!!wwww

その他、着圧ソックスwwww

Amazonのプライムセールで安く買ったやつ。

これでなんとか、長時間オペを乗り切りたい。最近コツをつかんできた。背伸びがかなり有効だ。足に追いやられた血液を、筋肉が循環させてくれる。

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さてさて、オペ室に行くかとのことで、オペ室へ。今日はOGSデイですね。

ルームナンバー、6.7.8.9. 全部OGS。

ほんと、どうなってんだ。

 

そして事件が起きた。ロー先生の部屋でスクリューが1つなくなったと。ちっこいやつだ。どうやら止め直すときに外したスクリューを見失ったようだ。

そっからは日本と同じ。オペ止めて探す探す。ナースが透視など持ってくる。雰囲気はピリピリのピリだ。そのニュースはすぐに他の部屋にも共有される笑

そして、みんな言うのだ。

"Everyone avoid room No.7"

7番の部屋に近寄るな!

なぜなら、ナースたちもピリピリしてるし、フェローはカチコチにかたまってるし、ロー先生の頭からはツノが生えている、ように見える。

 

"触らぬ神に祟りなし"

別の言い方をするな、"君子危うきに近寄らず"

かしら?

 

他のフェローはみんな違う部屋へ。GO!笑

 

ちなみに、僕は心得としてプレートやスクリューには基本触らない。助手が触っていいことは、脳内で思い出してみた結果、ほとんどない。

プレートの位置がずれる、プレートが落ちる、スクリューを見失う、などなど、いいことなんてまーったくない笑

気がきくふりして、吸引で近づいた暁には、ずらすわ、落とすわ、最悪吸っちまうなんてこともありうる。

その時のオーベンたちの、形相たるやいなや。ため息と舌打ちに耐えられる人はガンガン攻めましょう笑

唯一困るのは血が結構でてるとき。吸引で吸わないとアライメントが見えないんだわ。これがむずい。だいたい血が出てる時って術者はすでにイライラしてるから笑 そこに相まって血液でアライメント見えない→血吸う→あたる→時折ズレる?(こちとら、もちろん最新の注意を払ってんだべ)→ためいき→HP減少。

みたいな笑 

しかもこっちのチャングンのプレーティングめちゃめちゃ精密なんだわ。日本でよく使う吸収性プレートの多少形違うけど、押さえつけたらいいよね?ベンディングってなに?みたいな感じやないからな…。

ちなみに、僕は吸収性を使ったことは全くないが、1回後輩がやるオペの手伝いに入ってその使い方を見たことがある。後輩がまったくベンディングできていない吸収性プレートで上顎を固定しているのをみて驚愕したのを覚えている。頬の外側のバットレス。マジで2mmはういてたぜ。上から押さえつけて止めてたぜ。でも柔らかいからいけちゃうんだわ…?そんなもんなの?吸収性プレートについて詳しくない私はただただ唖然としておりました。

打って変わってこちら台湾はチタンプレートです。そして、小数点以下の精密さと思われる精密さ。え?もうベンディングあってるよね?と思うけど、マイナー修正。そりゃもう、触れんでしょ。触ってずらしたりしようもんなら、ね。

 

触らぬ神に祟りなし。

触らぬプレートに祟りなし。

 

いわんやスクリューをや!!!

 

そして今日はカルヴィンが下顎と上顎の両方を切って止めてました。もちろん時間はかかってるけど、6月の最後に初めてジョウ先生に片方の下顎の骨切りをさしてもらってるのを僕は助手で入って見てたんで、それを思うとすごい成長です(僕は何目線?笑)

だって1ヶ月でここまで!

まだまだスムーズではないのでジョウ先生からいろんなアドバイスと修正が入りますが、それに耳をそばだてて、次の自分のときにいかすこととしました。