双子パパ形成外科医の台湾留学日記

30代の形成外科医が、台湾に留学することになりました。

台湾留学20日目 紹介状

今日も朝8時からレクチャー。なのになんと7時50分に起きた笑 実は6時過ぎに1回起きて、まだ寝れるなともう1回寝たらなんとギリギリ。2度寝はいかんね。5秒で着替えて、エレベーターへ。するとジェアがいました。一安心。

今日は口唇口蓋裂のお話。口唇口蓋裂ね・・・ま、左右対称にするにはとかそういう系の話なんやろけど・・・まー、よくわからん。もう少し勉強がいるな。口唇口蓋裂を上手に講義できる先生がいたらなと思う。よくあるのは、「僕のはオリジナリの方法でね」って言ってこだわりポイントを話してくるパターン。あれはこの年齢になって思うけど、あんまり意味がないな。少なくとも口唇口蓋裂のベースをしっかりわかっている人に対する話し方であって、専門医前後のほとんど口唇口蓋裂見たことないんですって人には「なんかよくわからんかったな」って印象を残すだけなんやなと・・・思う。そうしてみんな、専門医試験にて地獄を見ると。ま、要は何が言いたいかと言うと、その道のことを詳しく知りたいならある程度、その歴史を知るってのが大事なんですわ。何事も。最近つくづくそう思う(みんなとの戦争の話を思い出した)。過去なんて関係ないって意見もあるやろけど、やはり過去にどんな問題提起がなされたかは重要なのだ。

その後は、ヤオ先生のOGSの講義。矯正をかまないOGSについて。

そしてオペ室へ。今日はヤオ先生のOGSが2件、ワン先生のOGSが1件。そして小耳症などもやってます。フル稼働です。ヤオ先生のスピーディーで丁寧な手術を拝見。英語がもっと話せたらと・・・つくづく。

そしてワン先生の部屋にもお邪魔虫。すると壁に今回の症例の紹介状が貼ってあった。なになに?3級で右の奥歯がクロスバイトになってますと。ふむふむ。なんとなく言っていることはわかる。「ほー、英語で紹介状が来るなんて。確かにここには海外からも手術を受けに来る人がいるみたいだから、やはりすごいな〜」などと思っていると、なんと台北市からの紹介状だ。え!すぐそこやん!っと心の中で突っ込んでしまった。そこで横にいたチューイにふと尋ねてみた。「この紹介状、なんで台北からのなのに英語で書いてあるんだろうね?」するとチューイが「どういう意味?」と全く意味がわからないといった感じだ。「だって、台北からなら、マンダリン(中国語)で書いたらいいやん」と言うと、「?紹介状のやり取りは基本英語でしょ?」という返し。え!!!???そうなの???驚き桃の木。「え?マレーシアも?」と聞くと、「メディカルタームが入っているし、マレーシアも基本英語だね」と。まじか!!!ここ最近、もはや日本はかなりのガラパゴスではないかと思えてきた。そもそも海外の医学生は基本英語の教科書を使うので、アナトミーなどはもちろん英語だ。ジェアはカンボジアがフランス領だったこともあり、フランス語の教科書だったかからフランス語と英語でわかるとのこと。(カンボジア語と英語とフランス語を話す)チューイも中国語とマレーシア語と英語を話すし・・・日本は置いてかれてるとかいうレベルじゃないなと認識した。井の中の蛙だべ。ま、でも日本にいるなら必要ない?同時翻訳が登場する?いやいや、そんなこと言ってられんやろ、これは。まじで。このガラパゴス感を誰か肌で味わって共感してほしい笑 留学に来てぶち当たる言語の壁。これはきっと早期にぶち当たって見る方がいいなとか思いながら・・・うちの子の教育方針について改めて考えさせられた。(どっかで留学させるか。)

そのあとまたヤオ先生の手術を見て、リンコウでご飯食べて、寮に戻ったらなんとまたパスキーを忘れた。オーマイガ!ジェアに連絡。すぐにジェアが迎えに来てくれた。すると、なんとジェアもパスキーを忘れて出てきてしまった。慌てて二人で扉が閉まる前に駆け込む。(ドアは2枚だ!)なんとかセーフ。二人で大爆笑した。そういや部屋の窓にトカゲがいたよ。ここ10階なんやけどな・・・笑

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