双子パパ形成外科医の台湾留学日記

30代の形成外科医が、台湾に留学することになりました。

台湾留学46日目 ガラパゴス日本

今日も朝7時から患者チェック。ジョウ先生、本当に早い。ミッドラインが下顎が本当にわずかに右か…。実は術中一度固定した際に、わずかに左にあるような位置だったので、止め直したのだ。ジョウ先生曰く、基本的にはこのあと矯正にはいるので(サージャリーアーリー)問題ないとのこと。初回の固定位置の方がよかったかなーと仰っていた(0.5mmないけどね)。

 

そのあとはジムにいって、走って筋トレして、ジムからでた。セブンイレブンでドリンクを買って…部屋の鍵がない。おージムに置いてきてしまったー。ジムは鍵がないと入れない。ジムには今誰もいない。真っ暗だ。終わった。カミスに連絡するもたぶんまだ寝ている。デバは朝に出かけたし、ジェアとユーヤも寝てるようだ。ガーン。結局ジェアが電話に気づいてくれて助けてくれた。謝謝。

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リンコウでランチを食べる。今日も安定のグローバルモールにある"朱記"。何回きてるだろう笑 そして、安定のスタバで、安定のカフェラテを飲みながら、安定の論文読み。iPadでの論文読みも非常に慣れた。一度慣れるとこれは手放せないなーと思う。目もだんだん慣れてきた。(ブルーライトカットのシールを貼って、さらにブルーライトカットの眼鏡をしている。意味があるのかはわからないがマシな気がする)

夜になったが、あまりお腹が減らない。食べたいものもない。台湾料理も少し飽きてきたし、毎日外食で疲れているのかも。結局は店を探すのが面倒で、寮のセブンイレブンで買うことに決めた。バス停に行くとご飯を終わらしたデバとデボラに出会った。ユーランもくわわった。

ご飯を食べたか?と聞かれ、食べたいものがなくてまだだと答えた。その後女子寮にはWi-Fiがあるという話になり、なんで男子寮にはないんだという話になった。ユーランたち曰く、時折病院のWi-Fiを拾えるとのこと。

最近だんだん、デバやデボラたちの英語にもなれてきた。こっちにきたらわかるのだが、マレーシア人はかなり英語の訛りが違う。マングリッシュという言葉があるくらい、英語が違う言語に聞こえる。イントネーションだけ聞いてたら何語かわからない。たぶん、標準語を話す人が聞く関西弁は、こんな感じなのだろう。単語の語尾が上がるような回数がめちゃめちゃ多くて、本当に最初何を言ってるのかわからなかった。が、しかし、侮るなかれ。マレーシアは日本に比べると圧倒的に英語教育が盛んで、英語力も日本の遥かかなた上だ。EF英語能力指数も、日本は113カ国中87位、マレーシアは25位だ。アジア圏で言うなら、1位シンガポール、2位フィリピンにつぐ3位マレーシアなのだ。日本はもーっと下。

https://www.efjapan.co.jp/epi/

↑ご参照ください。

ちなみに、マレーシアは多民族国家で、マレー系、中華系、インド系からなる。チューイやデボラは中華系で、英語とマレー語以外に、中国語も話すトリリンガル。デバもマレー語と英語は話せるようだ(他にも話せるのかもしれない)。マレーシアでは英語が話せれば基本的に生活に困ることはないという。なんとバスの運転手さんや普通のレストランでも英語が通じるとのこと。(わし、全然知りませんでしたー)

ちなみに同室のカミスはオマーン出身だが、オマーンアラブ諸国の中では英語が通じる国とのこと。アラビア語がわからないといけないんじゃないか?なんてことはなく、英語が話せたら、首都圏あたりは普通に通じるとのこと。マジかー。

チューイに以前"日本に行きたいんだけど、英語が通じないってほんと?どうやってコミュニケーションを取ればいいの?"と聞かれたのを思い出した。"Google翻訳を使うしかない"というなんとも情けない返事をしたのを覚えている。

実際、日本はガラパゴス化して、腐ってきているのだろう。島国だから?と思ったが、そーなると台湾も島国だ。たしかに台湾は現地民に英語は通じない…。医者の英語レベルは?となると、本当にこれ全世界で調べたらとんでもないことになるぜ。日本最下位ちゃうかな。みーんな喋るからね。そもそも英語喋れんやつは医者になれんってことなんやと思う。台湾のレジデントもみーんな喋るからね。英語。日本が英語をなんとかせねばと言っている間に、海外では英語は当たり前やけど、他言語どーするよ?くらいの認知の差でした。

そして、僕は大学院生として、各国からうちの大学病院に来てた外国人たちに本当に申し訳ないなと思った。オペの説明もろくにできず。カンファレンスも日本語で通して…外国人への配慮はなし。こんなことしてたらいかんわ。恥を晒してるようなもんやで。インターナショナルの人が1人でもいる場合、オペなどの説明は全部英語でされるし、なんならレジデントもわざわざ僕らと話をシェアできるよう英語で質問している。すくなくとも日本もこのレベルには達する必要があるだろう。

もしこのブログを読んでいる人で、少しでも海外に興味がある、英語で海外の人とコミュニケーションをとりたいと思っている人がいるなら、とっとと海外に行ってしまうのがいいだろう。そこから考える方がよい気がする。日本はやはり圧倒的に英語に触れる機会が少ないと思う。

自分の子供達をどう教育するか非常に難しいなーと思う。今後は翻訳機が発達するはずだとか言ってる場合ではない。母国語と英語はできて当たり前。このレベルになっておく方が、どんな職についたって、持てる選択肢が全く違うだろう。

ガラパゴス化してる場合ではないのだ。

結局セブンイレブンで、バーモントカレーを買って食べた。美味しい。日本の会社って天才やと思う。全世界で認められるジャパニーズブランド。なのに、この国内でのインターナショナル要素のなさ。母国ながらなんとも不思議な国だが、いつの間にかゆっくりと腐っていってることに気づかなければならない…