双子パパ形成外科医の台湾留学日記

30代の形成外科医が、台湾に留学することになりました。

台湾留学80日目 OSA

今日も手術が2件。こちらに来るとかなり意識されるのがOSA。閉塞性睡眠時無呼吸症候群

閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)は,睡眠時に生じ呼吸停止(10秒を超える無呼吸または低呼吸と定義される)を引き起こす部分的または完全な上気道閉塞エピソードから成る。症状としては,日中の過度の眠気,不穏状態,いびき,反復性覚醒,起床時の頭痛などがある。診断は睡眠歴および睡眠ポリグラフ検査に基づく。治療は,持続陽圧呼吸療法(CPAP),口腔内装置,および難治例では手術が行われる。治療を行えば予後は良好である。ほとんどの症例は未診断かつ未治療のままであり,しばしば高血圧,心房細動およびその他の不整脈心不全,ならびに過度の眠気による自動車およびその他の事故に起因する外傷や死亡に関連する。リスクのある患者では,睡眠により上気道の開存性が不安定になり,上咽頭または中咽頭もしくはその両方が部分的または完全に閉塞する。閉塞性睡眠時無呼吸症候群の有病率は成人で2~9%である;この病態は十分認識されておらず,症状のある患者でさえ未診断であることが多い。閉塞性睡眠時無呼吸症候群は男性で4倍多く,肥満患者(すなわち,BMI[body mass index] > 30)で7倍多い。重症OSA(無呼吸低呼吸指数[AHI] > 30/時)は中年男性の死亡リスクを上昇させる。閉塞性睡眠時無呼吸症候群は,日中の過度の眠気(ときに覚醒中の眠気と呼ばれる)の原因として最多であり,自動車衝突事故,雇用の喪失や性機能障害のリスクを高める。ベッドパートナー,ルームメイト,同居者も睡眠困難に陥る可能性があるため,これらの人々との関係にも悪影響を及ぼすことがある。無治療のOSAで長期的に生じうる心血管系の続発症として,コントロール不良の高血圧,心不全,心房細動(カテーテルアブレーション後にも生じる),その他の不整脈などがある。OSAは非アルコール性脂肪性肝疾患のリスクも高めるが,これは夜間の間欠的な低酸素症と睡眠障害が原因である可能性が高い。(以上、MSDマニュアルより引用)

OSAとなるとクラスⅡのイメージだが、意外とクラスⅢの人にもいるとのこと。ヤオ先生が、「今回の学会の発表で興味深かったのはうちのリン先生の発表だよ。クラスⅢでも案外OSA疑いがいるんだ。みんな概念としてやはりクラスⅡだって思っているだろ?台湾なんてほぼクラスⅢの患者なんだ。」とのこと。(ちなみにヤオ先生は、初診時に必ず睡眠のことに関してはチェックしている。)

というわけで今回の2例目の患者がクラスⅢだけど軽微なOSAという方でした。OSAに関してはリン先生に直づきのゆーやがかなり詳しいので、ゆーやに教えてもらわんといかんな〜と思いました。

ここに書けるほどの知識がありませぬ故。。。またいつかまとまれば書きますね。手術は23時ごろフィニッシュ。